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OUR

MISSION

 今井町は、平成5年に「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けました。そのことにより伝統的町家の改修における補助の諸制度が確立され、建物だけではなく道路環境なども整備されました。しかし、その後の社会生活の変化に伴い、今井町にも空き家が増加してきました。そのような中、平成14年に今井町で「全国町並みゼミ」が開催され、空き家の活用がテーマとして掲げられました。それを契機に様々な取り組みが行われ、空き家は減少し、町家の保存・再生が増加し、景観も向上しました。町家を活用した店舗や移住者が増加し、コミュニティの衰退に歯止めがかかってきました。

 しかし、新たな課題も見えてきました。町家の保存・活用に至るプロセスで、不動産売買 や賃貸の仲介や設計、建物の改修などついては、取り組みが脆弱です。地域の資産的な価値が向上する中、多くの業者が参入し、地域が関与することなく町家が取引されることが多くなりました。また、大規模な長屋形態の借家、大型の町家や老朽化が激しい町家もいまだ数多くあります。これらの課題は今までのような取り組みでは解決することが難しく、今まで にはない力や動きを持って取り組まなければなりません。個々の空き家活用から今井町の歴史的伝統的な文化遺産をいかした、まち全体の保存という視点を見据えたまちづくりを 目指す時期に来ていると考えました。

 いま、これらの課題に取り組むためには、経営的な視点と責任を持った主体が不可欠と考え、積極的なまちづくり事業体として「一般社団法人 do-ma」の設立に至りました。ハード面の整備は、その後の運営や町内のマネジメントにも取り組む必要があります。主体的にまちづくりに参画し、また、参画できる場や機会を創出することによって、これからのまちづくりを担っていける組織でありたいと考えています。今井町にかかわる人々を巻き込み、生き生きとした今井町をつくっていきたい!このような目的を積極的に継続的に担っていく ためにも、経済的に自立性を持ち、公益性を保つ組織経営を進めていきたいと考えています。

組織名の「do-ma」は伝統的な町家建築の特徴である「土間(どま)」を想起し、内と外を 結びつける場所と機会となるように、伝統を継承し特徴を打ち出すとの思いを込めています。〈まちも元気に、ひとも元気なまちづくり〉を目指し、今井町の地域価値の向上と持続可能な地域の形成に取り組んでいく所存です。

ORIGIN of

do-ma

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